第41章 親密な接触

「コンコンコン」

書斎の外から、ノックの音が響いた。

「入れ」

藤原隆が言い終わると、翔太が静かにドアを開け、丸い頭を先に覗かせた。

「パパ」

彼は小さな声で呼びかけた。

「どうした?翔太」

藤原隆は不思議そうに彼を見つめた。

翔太はタブレットを抱えて藤原隆の側まで早足で歩み寄り、指紋認証を解除した後、真剣な表情でその上の写真を指さした。

「パパ、このおばさんすごく綺麗だよ。僕、彼女のこと好きなんだ。でもネットでたくさんの人が彼女のことを悪く言ってる。どうして?僕たち、助けられないかな?」

翔太は不思議そうに尋ねた。そして彼が「おばさん」と呼んでいたのは、青山心のことだっ...

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