第49章 イケメンのおじさんはママが好き

林田羽がその言葉を言い終えるや否や、一台の乗用車が彼らの脇をかすめて通り過ぎた。

鈴木美咲はまだ動悸が収まらず、急いでお礼を言った。

「林田さん、ありがとう」

林田羽は首を横に振り、笑いながら言った。「そんなに気にしなくていいよ、鈴木さん」

彼の瞳は深く、鈴木美咲をじっと見つめていた。その視線に美咲は少し居心地の悪さを感じていた。

「林田さん、何かありますか?」

鈴木美咲は我慢できずに尋ねた。

「鈴木さん、さっき言ったこと、ぜひ真剣に考えてほしいんだ。僕は本当に君のことが好きで、想いを伝えたいんだ」

林田羽の目尻には笑みが浮かんでいたが、それでも彼は少し緊張していて、鈴木美咲...

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