第48章

鈴木千穂は彼の自信を見抜き、眉をひそめながら何か言おうとした時、突然声が響いた。

「千穂?!」

渡辺雄二は近くで会食があり、通りがかりに大きな窓ガラス越しに宮下雅文と鈴木千穂が一緒にいるのを見かけた!?

カフェ……

間違いなく恋人たちがデートする場所だ。

一瞬、自分の目が曇っているのかと思ったが、まさか……本当に二人だった!

正直なところ、宮下雅文が親友の女に手を出すようなことをするとは、渡辺雄二にとって意外ではあったが、受け入れられないほどではなかった。

以前から、もっと常識外れのことを宮下様はやってきたのだから。

だが鈴木千穂がそれを受け入れるなんて、渡...

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