第23章

松本絵里は男女の体力差に感嘆せざるを得なかった。

翌朝目覚めた時、彼女は自分の体がバラバラに解体されて再組み立てされたかのように、あちこちがしっくりこなかった。

特に腰は折れて仮に継ぎ合わせたかのようで、まったく力が入らず、

全身に少しの力もなく、ベッドに横たわったまま、指一本動かす気にもなれなかった。

一方、佐藤悟を見ると、

彼は生き生きとしており、

朝のランニングを終え、シャワーを浴びた後は、髪の毛一筋までもエネルギーに満ちていた。

すでに身支度を整え、松本絵里が目を覚ましたのを見て、彼女に言った。

「絵里、ちょっと出かけてくる。用事があってね。会社には連絡しておいたから...

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