第17章 現場で浮気を捕まえる

葉田雲子が入ってきた時、彼女の目に映ったのはこんな光景だった。

一階のリビングには、床に散らばった衣服、そして艶めかしい喘ぎ声が耳に絶えず響いていた。

「あっ!」彼女は思わず悲鳴を上げた。

二人の動きが止まった。藤原羽里はすばやく反応し、ソファの毛布を引っ張って葉田知世の体を包んだ。「雲子、先に出ていってくれ」

「羽里、あなたはいつも私に触れようともしなかった。最高の初めての時は結婚後に取っておきたいって言ったのに、どうしてこんな…」葉田雲子はすぐに涙で声が詰まった。

一方、葉田知世はまったく気にする様子もなく、ソファから立ち上がり、裸足で大理石の床を歩き、自分...

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