第46章

電話の向こうの男は、見るに堪えない写真を見て、すぐに鶴田健に電話をかけた。

「すぐに星羅ホテルへ行け。林田浅子が薬を盛られた。俺はすぐに戻る」

鶴田健は意味が分からなかったが、躊躇せずに車でホテルへ向かった。

星羅ホテルは燕家の所有する施設で、鶴田健は何の苦労もなく林田浅子のいる部屋を見つけ、ドアを開けた。

深谷志保と平井一郎は突然入ってきた男に驚いた。

「お前誰だ?なんで俺の部屋に入ってくるんだ」

平井一郎は鶴田健を知らなかったが、深谷志保は知っていた。

「鶴田さん、部屋を間違えたんじゃないですか?」

鶴田健は二人を無視して、ベッドに向かった。林田浅子はすでに意識を失い、顔...

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