第48章

裏では、こんなことが起きていたのか。彼女の栄華富貴を守ってあげるつもりだったのね?

坂井晴美は断るつもりだったが、相手が水原美佳だと知った途端、急に興味が湧いてきた。

彼女は水原美佳のことを長い間目障りに思っていた。これまでは彼女に何かする機会がなかった。

ちょっとしたいたずらくらい、違法じゃないでしょう?

そう考えた坂井晴美は、Mのアカウントにログインし、自ら相手とチャットを始めた。

「200億円」

「たかが200億円、杜仲を手に入れられるなら大したことないでしょう?」

「直接会って話す」

「いいですよ!」

「お前のボス、直接私と話せ」

「なぜです...

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