第17章 本気で来るのか?

藤原薫は佐藤夏子に対して悪くない印象を持っていた。

話題を変えて、雰囲気を和ませようと思った。

そこで佐藤夏子に言った。「麦わら帽子を編むんじゃなかった?」

「よかったら教えてくれない?私もできるかどうか試してみたいな」

佐藤夏子は頷いた。「いいよ!」

そして葦を手に取り、藤原薫に麦わら帽子の編み方を丁寧に教え始めた。

時田陽介と鈴木朝陽は目を合わせると、それぞれ椅子を引いて座り、二人の作業を見守った。

一方、ライブルームのコメント欄は荒れ狂っていた。

【佐藤夏子って病んでる?うちの葉月を罵るだけじゃなく、木村凌にまで噛みついて、自分が誰だと思...

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