第18章 ますます人を怒らせるのが上手くなった

藤原薫はずっと見守っていた。

同時に、ネット上の多くの言論が単なる噂であることも発見した。

佐藤夏子が木村凌にしがみついているとか。

木村凌は佐藤夏子に対応するのが面倒で、この吸血鬼から逃れたいとか。

しかし先ほどの状況を見る限り、明らかに佐藤夏子の方が木村凌と関わりたくなく、一方的に絶交を宣言したのだ。

自分がそばにいなければ、木村凌は佐藤夏子を無理やり引き止めていたかもしれない。

つまり、現実とネット上の噂は、まったく正反対だったのだ。

部屋に戻っても、佐藤夏子は木村凌のことには触れなかった。

プライバシーに関わることだったため、藤原薫は好奇心を抱きながらも質問はしなかっ...

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