第18章

篠崎アエミは答えることができず、慌てて逃げ出した。

スタジオ。

篠崎アエミはオフィスに入ると、椅子にどっかりと座り込み、顔色は青白く、元気がなかった。

「どうしたの?言いなさいよ、あの男妖精に精気を吸い取られたの?」

林田涼子が大股で歩み寄り、篠崎アエミの顎に手をかけた。「それとも、あなたが誰かの精力を吸い取ったとか?」

ぷっ!

篠崎アエミは思わず笑い声を漏らした。「冗談はやめてよ、頭が痛いんだから!」

彼女は疲れた様子で、こめかみを押さえた。「離婚しようと思ってたのに、今はおばあちゃんが来たから、離婚は一時停止!」

おばあちゃんの質問を思い出す。

本当のことを言えば、お婆...

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