第19章

もう一つのデザイン図が完成した。

篠崎アエミは伸びをして、布団に潜り込んだ。

横になってすぐ、彼女は寒さに震え始めた。エアコンの温度を確認すると……

なんということだ、10度だった。

これでは凍え死んでしまう。

今は夏で、彼女はエアコン用の薄い掛け布団しかかけていなかった。

彼女は起き上がってエアコンのリモコンを探したが……いつも置いてある棚は空っぽだった。

「もしかして、おばあちゃんが片付けたのかな?」彼女は諦めきれずに探し続けた。

榎田神也が薄い唇を開いた。「夜中にガサガサ探し物をすると、おばあちゃんが目を覚ましてしまうぞ」

年配の方は年齢的に浅い眠りだ。

篠崎アエミ...

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