第32章

「ありがとう!」

林田涼子はボトルを手に取り、悪戯っぽい笑みを浮かべながら榎田神也に狙いを定め、力強く回した。

ボトルは高速で回転し、最後にその口が榎田神也に向いた。

「やった!」

思った通りになった。

林田涼子は満面の笑みを浮かべ、「真実か挑戦か!」

彼女は眉を上げながら、向かい側の鈴木芽衣をからかうように見やり、目を輝かせて何か策略を巡らせていた。

「挑戦を選ぶ」榎田神也は薄い唇を少し持ち上げた。

「よし、ここにいる女性の中から一人選んで、情熱的なキスをしてください!一分間はキスし続けること、さもないとやり直しですよ!」

しっ!

これは度を超えてないか?

林田涼子の...

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