第50章

篠崎アエミのライブ配信は順調に進み、好評を博した。

一方、他の二つのライブ配信は極めて不調だった。

まず安藤京子だが、彼女は長く海外留学していて理論知識が豊富で図面も描けるものの、実際の手作業は...まあまあというところだった。

単純な裁断作業でさえ、何枚もの布地を無駄にして、進捗はゼロのままだった。

やむを得ず、彼女はこの仕事を助手のさくらに任せることにした。

さくらは先ほど篠崎アエミのライブ配信を少し覗いていて、彼女が裁断しながら解説し好評を得ているのを見て、真似してみることにした。

だが残念ながら、誰もが一心二用の才能を持っているわけではない。

話しながら作業すると手元が...

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