第9章
横になってから、篠崎アエミはずっと眠れずにいた。
体中が異常に火照るのを感じていた。
もしかしておじいさんが床暖房をつけたのだろうか?
篠崎アエミは手で顔の横に風を送ったが、それでも一時的な緩和にすぎなかった。
長い時間が過ぎても、彼女はまだ耐え難い熱さを感じていた。
榎田神也が最初に問題に気づいた。なるほど、おじいさんがドアを鍵で閉めたわけだ。
きっとこの部屋には薬が仕掛けられているのだろう。
しかし榎田神也は声に出さず、ただベッドで我慢を続けていた。
床で寝ていた篠崎アエミの方がより強く反応し、両手が絶えず体の上を這い回っていた。
手が触れる場所はまるで火が燃えているか...
ログインして続きを読む

チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章
5. 第5章
6. 第6章
7. 第7章

8. 第8章

9. 第9章

10. 第10章

11. 第11章

12. 第12章

13. 第13章

14. 第14章

15. 第15章

16. 第16章

17. 第17章

18. 第18章

19. 第19章

20. 第20章

21. 第21章

22. 第22章

23. 第23章

24. 第24章

25. 第25章

26. 第26章

27. 第27章

28. 第28章

29. 第29章

30. 第30章

31. 第31章

32. 第32章

33. 第33章

34. 第34章

35. 第35章

36. 第36章

37. 第37章

38. 第38章

39. 第39章

40. 第40章

41. 第41章

42. 第42章

43. 第43章

44. 第44章

45. 第45章

46. 第46章

47. 第47章

48. 第48章

49. 第49章

50. 第50章

51. 第51章

52. 第52章

53. 第53章

54. 第54章

55. 第55章

56. 第56章

57. 第57章

58. 第58章

59. 第59章

60. 第60章


縮小

拡大