第21章 サプライズ!藤原修一の母が来た

窓の外から木の枝が折れる音が聞こえ、水原寧々と藤原修一は我に返った。

藤原修一は慌てて立ち上がり、水原寧々も急いで起き上がり、二人は一定の距離を取った。空気が微妙に変化する。

藤原修一は手を唇に当て、軽く咳払いをし、落ち着かない様子で尋ねた。「どうして起きたの?」

膠着状態が打ち破られ、水原寧々は俯いたまま、耳元の髪をかき上げて言った。「喉が渇いて、水を汲みに来たの」

心臓の鼓動が早まり、頬も少し熱くなるのを感じた。藤原修一の視線に全く合わせる勇気がなく、ずっと俯いたままだった。

「ああ、僕が汲んであげるよ」

藤原修一は立ち上がって明かりをつけ、水原寧々に水を注いで戻ってきて彼女...

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