第31章 停電

水原寧々は今まで生きてきた中で、こんなに恥ずかしい思いをしたことがなかった。

藤原修一の視線が黒いレースの下着に落ちているのを見て、彼女は素早くそれを拾い上げ、背中に隠した。

水原寧々は顔を伏せ、顔が真っ赤になっていた。

藤原修一は水原寧々の反応に思わず笑みを浮かべたが、何気なく彼女の胸元に目をやった瞬間…

ようやく気づいた。彼女は中が何も着けていなかったのだ。

藤原修一も気まずくなり、体を横に向けながら説明した。「何か食べるものを作るよ」

「うん、もう一度洗ってくるね、汚れちゃったから」

水原寧々は顔を伏せたまま、下着を背中に隠し続け、急いで寝室に戻った。

藤原修一の口元に...

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