第55章

野口雅子は頭を抱えながら、自分よりも血の気の多い原田明を見つめ、手を離して女子生徒から離れると、彼の袖を引っ張った。

「もういいから、降りなさいよ。次からこういう集まりには誘わないでよ!」

原田明は椅子から飛び降り、野口雅子の手を振り払うと、十数人の女子生徒たちの方へ歩み寄った。

彼は調味料皿からソースをすくい上げ、ある女子生徒の淡い色のスカートに浴びせかけた。女子生徒の悲鳴を無視しながら、一人一人を叱りつけていく。

「雅子が学校でお前らがやってる陰湿な嫌がらせを知らないとでも思ってるのか?」

次に大きな豚の肘肉を掴んで別の女子生徒の胸に押し付けると、彼女のセーターの胸...

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