第24章

江崎玲子が病院に行ったという話を聞いて、古江直樹の瞳の奥に異様な光が走った。

月島昇が急いで尋ねた。「どうしたの?具合悪いの?深刻?どこの病院に行ったの?」

この緊張ぶりは、知らない人が見たら江崎玲子と月島昇の間に何か関係があるんじゃないかと思うほどだった。

古江直樹は複雑な眼差しで月島昇を横目で見た。

リンダは半分本当、半分嘘で言った。「よくわからないけど、たぶん胃腸の調子が悪いんじゃないかな。江崎から連絡があったの」

リンダは古江直樹の怒りを買うことを心配していた。

月島昇が言った。「たぶん食あたりか、疲れが出たんだろうな...」

古江直樹は眉を冷たく寄せた。「江崎が病気に...

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