第47章

十五分、林澤明美にとっては一分一秒が生き地獄のような拷問だった。

古江直樹は彼女がこの部屋から出ることを許さず、ここで結果を待つよう命じていた。

古江直樹はソファに座り、近寄るなという雰囲気を漂わせながらタバコを吸っていた。

林澤明美は両手を強く握りしめ、冷や汗でびっしょりだった。

その一方で。

長島健はすでに景山ホテルに到着し、ホテルのマネージャーを見つけて自分の身分と用件を告げた。

古江グループの古江直樹の助手だと聞いて、マネージャーはもちろん顔を立て、長島健を監視室へと案内した。

「長島特別補佐、こちらへどうぞ」

「ああ」長島特補はそれに続いた。

すぐに監視室に着くと...

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