第49章

古江直樹は実際、江崎玲子が大丈夫かどうか確信が持てなかった。

彼女は検査も受けていなかった。

こんな深刻な事故では、多少、どこかに打撲や怪我があるはずだ。

古江直樹には江崎玲子が検査を受けようとしない理由がわからなかった。もしかして費用を心配しているのだろうか？

古江直樹は月島昇を追い払い、やっと耳元が静かになった。

この夜、古江直樹はまずまず安らかに眠れた。家のアロマをミントの香りに変えてもらったおかげで、安眠効果があったようだ。

翌日。

古江直樹は起床して朝食を取るために階下へ降りた。今日は会社に行くつもりはなかった。

彼は今日、江崎玲子が買ってくれた服を着ていた。家政婦...