第197章

もちろん、山田澪の方も介護士から電話を受け、介護士はもう続けられないと言った。

山田澪は話すことができず、電話の向こうで何が起きているのか聞きたくても、こちらでじりじりするしかなかった。

昨晩、彼女が帰るときは何も問題なかったのに!

介護士は一方的に話し続けた。「そのお金どうやって返せばいいですか?明日来てもらえますか、あ、いや、できれば今すぐ来た方がいいかも。お婆さんの様子が...」

山田澪は電話を強く握りしめ、混乱して何もできなくなった。自分がなぜ話せないのか、激しく恨んだ。

電話が切れるとすぐに、山田澪は介護士にメッセージを送り、自分が話せないことを伝え、お年寄りの具体的な状...

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