116

ジェシー:

階下に戻った私は、友人たちを探し始めた。もう二度と独房暮らしをしなくて済むという吉報を、彼らに伝えたかったからだ。

王子たちとその伴侶がみな階上へ向かい、アルファのキャメロンもそうするのが偶然目に入った。何事だろうかとは思ったが、ケスカの姿は見えなかったので、それは好都合だった。

友人たちがいるかもしれないとマーキーへ向かうと、プールトーナメントが開催されているところだった。

「ねえ、リアム。ここで何やってるの?」と私は彼に尋ねた。

「プールトーナメントをやってるんだ。それにダーツトーナメントもやる予定で、時間があればアーチェリートーナメントも。どれか参加したいのある?」と彼は訊い...

ログインして続きを読む