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「ワイアット:」

レクシーと絡み合って目覚める。来月が待ち遠しくてたまらない。そうなれば絆からくるあの疼きを感じられるんだ。彼女とはじっくり時間をかけて、その隅々まで感じ尽くすつもりだ。そして、彼女を俺のものにするときは、きっと最高だろうと分かっている。だが今は、起き出して階下へ向かわなければならない。ジェシーにメイトができた今、何が起こるか、いつ彼らが出て行くか、誰にも分かりはしない。王子は彼女がいなくなれば大喜びだろう。そうすれば自分のメイトを取り戻せるのだからな。トレヴァーがよくもまあここまで耐えられたものだと、実のところ驚いている。なにしろ相手は未成年で、まだマークしてメイトになること...

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