160

ダッチ:

俺はトレバーに念話を送る。

「尾行されてるぞ」

「ああ、分かってる。好きにさせろ。もし誰かが面倒を起こすようなら、その時に対処すればいい。だが、群れが湖へ行くのを止めるわけにもいかないだろ」

「そうだな。ただ、あいつらが俺たちをそっとしておいてくれるといいんだが。あの子の誕生日を台無しにしたくない」

「同感だ」

俺は念話を切った。

マッキー:

私はケスに念話を開く。

「私たち、尾行されてると思う」

「ええ、されてるわ。セスだと思う」

「なんですって?一体どうして彼が私たちを尾行なんかしてるの?」

「さあね。待って様子を見るしかないわ。ただ、彼が馬鹿な真似をして怪我をしたり、最悪、死...

ログインして続きを読む