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リアム:父さんに行ってもいいって言われて、僕はもう有頂天だった。ケスを探しに行く。「行けるんだ! 僕も行けるんだ!」彼女に飛びつきながら言うと、ケスはちゃんと僕を受け止めてくれた。「リアム!」「行けるんだ、父さんがいいって!」「わかったわ、弟くん、わかった。それじゃあ、あなたも荷造りをしないとね」「うん!」そして僕たちは、荷物をまとめるために僕の部屋へ向かった。全部は持っていけないってわかってるし、ゲーム機がないのは寂しいけど、もし置く場所があったら送ってもらえばいい。すっごく楽しみだ!

ケスカ:ナナに意識を繋ぐ。『ナナ、父様がリアムも一緒に行っていいって。大丈夫かしら?』『きっと大丈夫よ、...

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