章 149

地宝のない家は完全な家ではなく、地宝のない日々は正常な生活とは言えない。

田敬恒はもう頭がおかしくなりそうだった。ここ数日、この二つの言葉に洗脳され、他のことが言えなくなっていた。

彼には蒋旭の考えが理解できなかった。こんなものを買ってくるなんて。戦えないだけならまだしも、気性が荒すぎる。昨日、蒋旭と口論になったかと思えば、今朝早くに家出してしまった。しかも出て行く前に廊下を掃除していくという念の入れよう。

今はもう昼だというのに、まだ帰ってこない。どこへ行ったのかわからず、蒋旭は世界中を探し回っているところだ。

田敬恒は死んでもあいつを探しに行くつもりはなかった。完全に厄災そのものだ。機嫌が...

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