章 236

「そうだ、前に李姝儿のお金を私がかなり持ち出して、蒋明が身代わりになってまた一部を持ち出して...今はもう経験を積んでるはずね」

どうせ、私の監視カメラが見つからなければいいだけのこと!

「あなたがうまく処理してくれればそれでいいわ」

そう言って電話を切った。

スマホの監視画面にはまだ蒋明親子の姿が映っていた。蒋の父親は自分が探していたものを見つけられなかったようで、長居せずにすぐに帰って行った。

それを見て、私はほっと息をついた。

本当に監視カメラを見つけられるんじゃないかと怖かった。そうなれば最大の強みを失うだけでなく、李姝儿もコントロールできなくなってしまう。

……

夜、9時過ぎ。

李...

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