章 80

林隽は彼がただ言葉だけだろうと思い、顔を彼の太ももに埋めながら、ついでに両手で彼の足を抱きしめて胸元でこすりつけた。ずっとこうしたかったのだ。あからさまに甘えはじめる。「いやです、ご主人が一番です。適当に罰を与えたりしてません」

「やめろ」沈知辞は突然彼を呼び止め、引っ張り上げようとした。林隽は最初、自分がまた何か悪いことをしたのかと思い、動揺していたが、沈知辞は慌ただしく彼の服装を整え直した。「これ以上こすりつけたら、身なりが乱れるぞ。スーツ猫がネズミを捕まえるには、きちんとしていなければならない」

沈知辞は素早く整えると、すぐに彼のオフィスのトイレへ向かった。「ちょっとトイレに行ってく...

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