章 1216

「石橋村では信号塔があって、ネットもあるし、自分たちの農産物集散センターまであるんだ。もし村の合併が実現すれば、俺たちの困竜村は一気に貧困から脱出して、あそこの暮らしができるぞ!」

村民たちは興奮のあまり、飛び跳ねんばかりだった。

李二栓の顔がピクピクと痙攣した。彼は町の幹部とよく食事をしていたが、そのような話は一度も耳にしたことがなかった。叶天明の言葉の信憑性に大いに疑問を抱いていた。

しかし、町長が本来内定していた村長の座を叶天明に与えたことを思い出すと、心の中で不安が湧き上がってきた。もしかして、本当に困竜村は石橋村と合併するのか?

彼は顔を曇らせて前に踏み出し、不満げに尋ねた。「そ...

ログインして続きを読む