章 128

「くそじじいがっ!」陳小虎は心の中で罵った。

お前が妮兒姉さんを家まで送るなんて嘘だ。本当は彼女に手を出したいだけだろう?

張建国を押しのけられない楊妮はやむを得ず、また杯を受け取って一気に飲み干した。その様子を見た陳小虎は心中穏やかではなかった。彼はさっき酒杯を奪って割ってしまったばかりだ。同じ手は使えない。そんなことをしたら、この老狐に見透かされてしまう。彼はただじりじりしながら、心の中で我慢するしかなかった。

案の定、二杯の酒が入ると、楊妮の頬は赤みを帯び始めた。酒を飲み慣れていない女性が、一度にこれほど飲めば酔わないはずがない。

張建国がまた一杯注ぐと、楊妮も自分でもまずいと思...

ログインして続きを読む