章 1321

しかし、この乳白色の気体は曖昧で実体がなく、腹腔内に浮遊していた。

葉天明は深く息を吸い込み、自分の意識でこの乳白色の気を操ろうとした。

最初の試みは失敗した。この気はまるで存在しないかのようだった。

二度目から三度目、十一度目と、数十回の試行の末、ようやく彼は意識を使って乳白色の気を動かすことに成功した。その気は腹腔から経絡に沿って全身へと流れていった。

乳白色の気が経絡を一周すると、全身の毛穴が完全に開いたかのようで、心に温かく潤いのある感覚が広がった。

「これがあの光る珠に含まれていたエネルギーなのか?」葉天明は突然、困龍泉の泉の目で輝いていた珠のことを思い出した。

「まさに宝物を拾った...

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