章 927

葉天明は口笛を吹きながら、困龍村の路地をぶらぶらと歩いていた。村の何軒かの家では既に電線を引き、電球を買い始めていた。

困龍村は大きくなく、百戸ほどの世帯があるだけで、周囲の町からも遠く離れ、まるで世間から隔絶されたような場所だった。

当初の計画では六、七十本の電柱を立てる予定だったが、実際には一倍半も増えてしまい、老村長は村の入り口に座り込んで頭を抱えていた。

結局、費用は村から出さなければならない。

今の困龍村には経済的収入がなく、一人当たりの利用可能な土地は一畝にも満たない。さらに水道もないため、少し離れた耕地では水を担いで灌漑しなければならず、収穫量はまったく上がらない。機械化...

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