章 45

趙焰は凌浩然と李涵に別れを告げ、タクシーを拾って真っ直ぐ豪庭ホテルへと向かった。李涵のくだらない問題なんか知ったことではない。ただの小さな警備員に過ぎないのに、彼趙少が気にかける必要があるだろうか!

今の彼の頭の中にあるのは顔悦を手に入れることだけだった。ポケットの中の密封袋に触れながら、得意げな笑みを浮かべ、「このKパウダーを飲ませたら、お前はまだこの少爺の前で純潔を装えるかな、ふん!」と呟いた。

豪庭ホテルに着くと、趙焰は肖強を見つけて尋ねた。「顔悦を知っているよな?」

肖強はうなずいた。

趙焰は続けた。「彼女は俺の大学の同級生だ。彼女のおかげでお前はこの仕事に就けたんだ、分かるな...

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