章 246

「そう言うと、蒙圩はポケットから符篆を取り出して王欣に渡した。驚きの表情を浮かべる王欣を見て、蒙圩は笑みを浮かべながら言った。「これは最近作り上げた清心符だ。主に心を清めるのに使うものでね。今お前は練体境中期で、実力もまあまあだ。この清心符を併用すれば、修行の速度がかなり上がるはずだよ」

「蒙圩前輩のご厚意に感謝します。この贈り物は本当に実用的です!」王欣は喜びの笑みを浮かべ、恭しく清心符を受け取った。

「うむうむ」蒙圩は微笑んだが、その目の奥には軽蔑の色が浮かんでいた。

この清心符など、ただの低級な符に過ぎない。通常、符篆の修行を始めようとする者が最初に手を付けるもので、符篆に少しでも...

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