章 370

「ちょうどいいところに来たね」寧凡は軽く笑いながら、凌悠竹の後ろをちらりと見て、少し好奇心を覚えて尋ねた。「どうしたんだ?荷物はそれだけなのか?」

「どうかした?多すぎる?持ちきれないの?おかしいわね、これはただのハンドバッグよ。私が持っていても構わないし、場所も取らないわ」凌悠竹は眉をひそめて言った。

「多すぎるんじゃなくて、少なすぎるんだよ。女の子なのに、化粧品とか服とか持ってないの?」寧凡は信じられないような顔で凌悠竹を見つめた。彼の印象では、女の子というのはとても几帳面なもので、このハンドバッグだけではそんなに多くの物を入れられるはずがない。まさか、この世界にも空間袋のようなものが...

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