章 890

「私が責任を持ちます」

私はすぐに口を大きく開けて言った。「紅姉さん、それは規則に合わないですよ。僕は院会の人間じゃないんだから」

紅姉さんはすかさず私を睨みつけた。「あなた、専門家なんでしょう?」

「はい」

私は頷いた。

「それでいいじゃない」

紅姉さんは鼻を鳴らした。「専門家なら、院会の人間よ。あなたが担当しても何の問題もないわ」

考えてみれば、確かにその通りのような気がした。

だが、すぐに我に返り、紅姉さんの腕をつかんだ。「紅姉さん、それは詭弁ですよ!確かに医術は心得てますけど、僕は院会の人間じゃありません。院会からは一銭も給料をもらってないんですから!」

紅姉さんは表...

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