章 1123

赵天明と貝宝児は店の隅にある空いたテーブルを選んで座り、料理を注文してから気ままに会話を楽しんでいた。

「こんな美人はなかなか見ないねぇ、お前はどこの組織だ?」

隣から酒臭い中年男が千鳥足でやってきた。赵天明は男が酔っているのだろうと思い、相手にせずに貝宝児との会話を続けた。

赵天明の腕の中に寄り添う彼女もこういう状況は初めてではなく、酒臭い男を一瞥すらしなかった。

「どこの組織だって聞いてるんだ、あいつが誰か知ってるのか」

酔っ払いの隣からまた別の、二十歳にも満たないような若者が現れた。

奇妙な格好をしており、カジュアルパンツにシャツ、髪は派手に染め上げられ、一目で不良とわかる風...

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