章 209

「姜先生、僕——」

趙天明が話しかけようとした瞬間、姜暖の赤く愛らしい唇が彼の口元へと押し寄せてきた。二人の唇が触れ合った刹那、趙天明の頭の中で「ぶわっ」という音が鳴り、最後の理性の灯火も果てしない欲望の炎に飲み込まれ、完全に我を失った。

ここまで来たのなら、もはや我慢する必要もないだろう。咲いた花は摘むべきときに摘むべきなのだ。

「んっ〜」

二人の息遣いは激しく乱れ、唇は情熱的に絡み合った。お互いをきつく抱きしめ、まるで相手と一体になりたいかのようだった。姜暖がこれほど大胆になるとは思いもよらず、趙天明は不思議な感覚に包まれた。

滑らかで柔らかな舌が蛇のように器用に趙天明の口内へ侵入し、彼の...

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