章 510

赵天明の身体は動かないが、目玉はきょろきょろと動き回り、ある時は貝宝児の絶世の美貌を、またある時は彼女の高く突き出た豊満な胸元を見つめていた。

時には視線を貝宝児の豊かな腰へと移し、ズボンの下に包まれている丸みを帯びた太ももを想像することもあった。

「趙お兄ちゃん、顔を向こうに向けて」

「わかった」

「見ちゃダメよ」

「うん、見ないよ」

「動いちゃダメ」

「じゃあ動かないよ」

「返事ばかりで、他に言うことないの?」

「じゃあ何を答えればいいんだ?」

「趙お兄ちゃん、私たちはもうそういう関係だけど、それでも私を覗いちゃダメよ」貝宝児は不安げに、もう一度念を押した。

「じゃあ、宝児、何か布を持...

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