章 58

言いながら、彼女は両手を自分の下に滑らせ、何かふわりと軽いものを投げ出した。趙天明は慌てて手を伸ばしてそれを受け取り、彼女の愛液に濡れた下着だと気づいた。

「パパ、私、パンツ替えてくるね。それから一緒に走りに行こ」

そう言うと、李菲菲は色っぽい視線を趙天明に送ってから、部屋へ駆け戻った。

愛液で濡れた下着を手に持ちながら、趙天明は自分の吐息さえ熱く感じていた。

本当に命取りな小悪魔だ。肝心なところで逃げられてしまった。もし先ほど趙天明が強引に手を出していたら、今頃は彼女が大人しく趙天明の下で喘いでいただろう。

趙天明は何気なく手にした下着を鼻に近づけて嗅いでみた。瞬時に、久しく忘れて...

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