章 606

貝宝児は思わず声を漏らした。その声は春を求める猫のように怠惰で色っぽかった。

趙天明はゆっくりと舌を香泉に差し入れ、また引き戻し、そしてまた差し入れ、また引き戻す。リズミカルな動きを繰り返していた。

「んっ、あぁ…」

貝宝児は身体を震わせ、痙攣しながら、チェリーのように小さな唇から絶え間なく甘い吐息を漏らしていた。

趙天明は舌を出し入れしながら、耳元で聞こえる貝宝児の嬌声に耳を傾け、舌先では愛液の塩気を感じていた。彼女がすでに十分に気持ちよくなっていることを知り、さらに快感を与えるために、口をより深く香泉に押し当て、舌がより深く入るようにした。

そして趙天明の顎がちょうど突き出た玉豆に触れ、舐...

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