章 623

趙天明は焦りで目が赤くなるほど興奮していた。今まさに全身が火照り、股間のモノがズボンを突き破りそうなほど膨らんでいる。

「蓮児、早く、手伝ってくれ」趙天明は息を切らして言った。

喬蓮は複雑な眼差しで趙天明を見つめた。興奮で真っ赤になった頬と充血した瞳を見て、喬蓮はため息をつき、赤い唇を軽く噛んだ。因縁だわ、本当に前世で趙天明に借りでもあったのか、今世でこんな風に彼に責め苦にあわされるなんて。

喬蓮は趙天明と関係を持つことに反対ではなかった。むしろ心の中では、彼と一夜を共にしたいとさえ思っていた。でも考えることと実行することは別問題だ。

しかも今は時も場所も適切ではない。こんなにいい加減...

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