章 79

「きっと先ほど趙天明が助けてくれたからね」と思ったのか、田芳芳は普段より饒舌になっていた。「後で余剛さんから四十代だって聞かなかったら、本当に二十代だと思っちゃうところでした」

「そんなこと言われたら、飴持ってたらあげたいくらいだな」趙天明は肩をすくめ、続けた。「人生の三分の二があっという間に過ぎて、この四、五十年をどう生きてきたのか分からないまま、気づけば不惑の年。人生って本当に容赦ないものだね」

「あらま、趙先生がそう言うなら、私なんて顔向けできませんよ」田芳芳は趙天明をちらりと見て、続けた。「阿強なんて、あなたの年齢でやっと結婚したんですから、まだまだ若い部類ですよ」

「それは特別...

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