章 80

「赵医生のお言葉、ありがとうございます」と田芳芳は微笑みながら言った。

否定できないことだが、田芳芳と李菲菲の容姿には差があるものの、彼女は見れば見るほど魅力が増す「味わい系」の女性だった。

運動のせいなのか、赵天明はまた彼女から漂う女性特有の香りを感じていた。

先ほどから必死に自分をコントロールし、余計な妄想を抱かないよう努めていたが、赵天明も普通の男性である以上、心が揺れるのは避けられなかった。

ここまで来たのだから、彼女を部屋まで送り届けさえすれば、すぐに帰ればいい。そうしなければ、自制心を保てなくなるのではないかと赵天明は恐れていた。

欲望の扉が一度開いてしまえば、どんなに理...

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