章 862

いつの間にか、洗面所のドアが開いていた。義姉が入り口に立ち、タオルで髪を拭きながら、微笑みを浮かべて私たち二人を見ていた。

秦茹は慌てて手を引っ込め、少し横にずれると、顔を赤らめて俯いた。

その時、義姉はバスタオルを体に巻きつけていて、豊かな曲線を描く魅惑的な体つきがはっきりと現れていた。滝のような長い髪が片側に垂れ、桃の花のように赤らんだ可愛らしい顔。さらに洗面所から立ち上る湯気が彼女の後ろから漂い出て、まるで人間界の煙を食さない天女のような姿で、直視するのも憚られるほどだった。

義姉は私たちのこの様子を見て、笑いながら言った。「まあまあ、弟の嫁さん、もうそんな大人なのに恥ずかしがって...

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