章 871

今の趙天明は、堂兄を心底憎んでいた。殴りかかりたいほどに。哀れで悲しく、強がって幸せなふりをする義姉を見て、趙天明は頭に血が上り、震える手で義姉を抱きしめ、体を密着させていた。

彼女の柔らかな胸が趙天明の胸に押し当てられ、薄い二枚の服は互いの体温を遮ることなどできなかった。

趙天明のズボンの膨らみが彼女の下腹部に当たっていた。先端が少し痛いほど押し付けられていたが、心理的には大きな満足感を得ていた。

「趙天明、やめて」義姉は趙天明の肩を押したが、彼女に趙天明ほどの力があるはずもなく、趙天明は彼女を世界で最も貴重な宝物でも抱くように、手放す気など毛頭なかった。

「お姉さん、知ってる?俺は...

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