章 919

「それもそうだね、髭が伸びてきたら口に刺さるからね」と趙天明は冗談めかして言った。

趙天明のその言葉に二人は大笑いした。

「さあ、茹ちゃん、手を離して」そう言いながら趙天明は彼女の手を引っ張った。

さっき自分と愛し合った後、陳沈も随分と大胆になり、声を合わせて言った。「そうよ、晴姉さん、さっきあんな恥ずかしい姿を見られたんだから、あなたも見せてよ」

秦茹は何度も首を振って、どうしても手を離そうとしない。趙天明は「小沈、手伝って」と声をかけた。

そう言うと、趙天明は秦茹の両手を強く引っ張って後ろ手に引き、腰の後ろで押さえつけた。陳沈はタイミングよくタオルを取り出して彼女の両手首を縛った。

「あっ...

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