章 717

梁姐はグラスを手に取り、しばらく考え込んだ後、一気に飲み干して、ため息をついた。

梁兄には少し同情していた。普段は手際がよく大らかな人だが、こんなことが自分の家で起きたのだから、この複雑な問題を解きほぐすのは確かに難しいだろう。

私はグラスを持ち上げて一気に飲み干し、また酒に手を伸ばした。だが梁姐は私の手を押さえて言った。「ダメよ、お酒は精子の質に影響するわ」

今日はもう断れないな、と思った。まあいい、私も聖人君子というわけでもないし、あまり雰囲気を壊すのもつまらない。

私が「うん」と答えると、梁姐は私の同意を得たことに言葉にできないほど喜び、すぐに私の隣に座り、甘えるように言った。「姉さん、...

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