章 365

聞いた瞬間、私は思わず固まってしまった。まさか小強の病気を治すことで、こんな良い話があるとは。最初に頭に浮かんだのはお金のことではなく、保健室に来る多くの女子生徒たちを、診察という名目で触れるチャンスではないかということだった。

そう考えただけで、私は一気に興奮し、今すぐにでも承諾したい衝動に駆られた。だが突然あることを思い出し、困ったような表情で彼女を見つめた。

女性校長は私の表情の変化に気づき、不機嫌そうな顔で言った。「どうしたの?引き受けたくないの?」

「いいえ、そうではなくて、医師免許を持っていないんです」私は苦々しく言った。もし医師免許があれば、とっくに医者になっていただろう。...

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