章 584

「ここの問題はありませんよ。あくまでも川ですし、心配なのは村の役員たちです。それに両側には村民の土地もありますから、おそらく必要になるでしょう…」村長の言葉の意味は明白だった。彼らへの手土産が必要だということだ。何かしらの見返りを用意しなければならない。

「村長、ご安心ください。お礼の封筒などは全て用意します。ただ、村長に出向いていただく必要があるのです」楊羽は村長が顔を出すだけで十分な面子になることを知っていた。官界というものは、何かしらの気持ちを示す必要があるものだ。しかし、楊羽を喜ばせたのは、桃花源と小川の間の空き地が陳校長のものだったことだ。陳校長は高齢で、もうあまり耕作できない。楊...

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